私は入居者様とお話しする時間が大好きです。

 

挨拶に始まり、体調のこと、天候のこと、趣味や昔の思い出話に至るまで、内容は様々です。

 

「絶好調!」 「昨日からお腹の調子があんまり良くないの」

「今日はいい天気だなぁ」 「絵に描いたような雲だね」

「私、着物が好きでねぇ」 「学校が好きだったね、楽しかったよ!」

「戦時中は・・・」

 

もちろんリハビリのことも話題になります。

 

「運動は自分のため!」 「休むと弱っちゃうから」 「毎日でもやりたいと思ってるの」 「運動は好きじゃない!」

「今日は行きたくない」 「・・・本当は歩きたいと思ってる」「(今は立つのも精一杯だけど)歩きたいねぇ!」

 

そして時には・・・

「まだお迎えが来ないの」 「もっと早く死ぬはずだったのに・・・」 

「毎日毎日考えることは『今日も死んでない』ってこと」

 

日々、入居者様の様々な思いに触れています。

私は、そんな思いに寄り添いながら、入居者様が心も体も元気に過ごせるように  “やりたいこと”  や  “やってもいいかなと思えること”  “今できること”  を一緒に見つけ、支えていきたいと思っています。

 

「毎日リハビリを頑張りたい」という方には、運動を継続することで機能維持・向上を目指せるように。

 

「(今はできないし難しいかもしれないけど)歩きたい」という方には、その方の力で可能な方法を考え、少しでも叶えられるように。

 

自分だけでは動くことが難しい方には、手を取り声を描けながら、できる限りご本人の力が発揮できるように。

 

「運動は嫌い」 「やりたくない」 という方には、できることを一緒に確認しながら少しでも前向きになれるように。嫌でも皆とだったらできたり、歌いながらだったら楽しかったりします。

 

そして、気分が落ち込んだり弱気になった時には、ちょっと一休み。いつも頑張っている分、皆と顔を合わせてお喋りするだけの日があってもいいと思います。

 

“心が動けば体も動く” “体が動けば心も動く”。ここでの生活がよりよいものとなるようなリハビリの時間を、皆様と一緒につくっていきたいと思っています。